SUZUKI カプチーノ(1991年11月〜1998年10月)
高い走行性能を目指してFR駆動を採用した軽のオープンカー。ルーフは普通の幌ではなく、普段はハードトップ状態となる。
3分割できるルーフパネルは左右2枚を外してTバールーフに、さらに中央部を外してタルガトップ、そしてガラス製リアウィンドウとロールバー部分を後方へ回転しながらダブルアクションで収納すればフルオープンと、4通りのオープンエアが楽しめるのが特徴。
フロントアクスルの後方に縦置きされるエンジンは、アルトワークスと同じ660ccの3気筒インタークーラー付きターボ。
これに5MTを組み合わせてアグレッシブな走りを楽しめる。HONDA ビート(1991年5月〜1996年12月)
軽自動車として初めてエンジンをシート後方に置くミッドシップエンジンレイアウトを採用したオープンスポーツカー。
エンジンは直3SOHCだが、MTREC機構による鋭いレスポンスとNAながら最高出力は64psとなっている。ミッションは5MTのみ。ゼブラ柄のシートやオートバイ感覚のメーターなど遊び心も満載だ。足回りはフロント、リアともにストラット式サスペンションと4輪ディスクブレーキを採用。フロント155/65R13、リア165/60R14の異径タイヤを履く。パワーウインドウ、エアコンなどを標準装備し、運転席エアバッグ装着車も設定している。MAZDA ロードスター(1989年9月〜販売中)
全長4mに満たないコンパクトなボディにクラシカルな雰囲気のスタイル、さらには手軽に開閉が可能なオープントップを採用した2シーターオープン。搭載されるエンジンは1.6Lの直4DOHC。最高出力は120psと控えめな数字ながら、FRの駆動方式と1tを切る軽量なボディの組み合わせは、ドライバーに走る楽しさとクルマを操る喜びを教えてくれる。
ROVER MGF(1995年10月〜2005年4月)
往年のスポーツカーブランド、MGが復活したのは1993(H5)年のこと。まず登場したのはV8エンジンを積むロードスターモデルのRV8で、待望のライトウェイトオープンモデルMG Fがデビューしたのは1995(H7)年だった。1t強の車重、ミッドに搭載された2種類の1.8LのDOHCエンジン、スプリングを用いないハイドラガスユニット+ダンパーのダブルウィッシュボーンサスペンションなどにより、これぞMG製スポーツカーというべき運動性能を得た。確かなコントロール性と適度なパワーで、操る楽しさを教えてくれる秀逸なスポーツカーという評価を得、たちまち人気モデルになった。
LOTUS エリーゼ(1996年1月〜販売中)
95年にイギリスでデビューしたロータスのライトウェイトスポーツがエリーゼ。アルミ押出し材を使用し、航空技術を取り入れた接着式のわずか65kgしかないフレームを採用するボディは、FRP製の外板も手伝って約700kgと極めて軽い車両重量を実現している。ミッドに搭載されるエンジンは、MGFと同じローバーのK18ユニット。この1.8L直4DOHC16バルブには、118馬力を発生するノーマルなものと143馬力を発生するVVC付きのものとが用意されている。サスペンションはフロント/リアともにダブルウイッシュボーンで、スタビライザーが装着される。組み合わされるミッションは5MTのみ。グレードはノーマルなエンジンを搭載するのが本国でスタンダードと呼ばれる111とVVC付きエンジンを搭載する111Sの2種類。グレードの差は、前述のエンジンの違いのほかに、111Sにコニのダンパーの装着やブレーキの強化、クロスレシオ・ギアが採用されることなどが挙げられる。ナルディ製の本革巻きとなるハンドルは、ともに右のみの設定となる。